経営 2021. 07. 28 「サービス・イノベーションって何? サービス・イノベーションの方法 製造業をサービス化する方法って?
ITS業界記事 自動車産業は製造業からサービス業へ。ビッグデータが引き起こす組織改革 「別次元」の進化と「つながる」。新型「プリウスPHV」 トヨタ自動車は2月15日、5年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「プリウスPHV」を発売した。 その発表記者会見では、5つの「別次元」の進化を強調した。 EV走行、充電システムの充実、安全技術、デザイン、給電機能の5つである。 順を追って説明すると、EVモードでの走行は初代「プリウスPHV」の2倍以上となる68. 2km/Lを実現。搭載するリチウムイオン二次電池を8. 8kwhに拡大している。 充電システムの充実では、直流による急速充電にも対応。 安全技術では、トヨタ・セーフティ・センスPを搭載。いわゆる自動ブレーキである衝突被害軽減ブレーキの機能を高度化し、車線を逸脱(レーン・デパーチャー)しそうになるとハンドルを自動で修正する。 デザインについては、通常の「プリウス」に比べて、車体の前後の意匠を大幅に変えて、先進的な商品イメージを強調した。 給電機能では、最大出力1500Wで100V電源が使える。 こうした5つの「別次元」の進化を、「つながる」で連携するとトヨタは説明する。 この「つながる」とは、車載器とクラウドの接続を指す。クルマの走行状態や、走行履歴などのビッグデータを、「トヨタ・スマート・センター」で収集、解析した結果をもとに、クルマ側に必要に応じて情報を送信する仕組みだ。 クルマと外部との「つながり方」は、大きく2つある。 ひとつは、スマートフォンなどの携帯電話を使うもの。この場合、基本使用料は無料だが、パケット通信料などは顧客が負担する。もうひとつが、専用の車載通信器であるDCM(データ・コミュニケーション・モジュール)を搭載するものだ。新型「プリウスPHV」の場合、11.
近年、技術革新によって製品自体の差別化が難しくなる「製品のコモディティ化」や、モノを所有せずに他人と共有する「シェアリングエコノミー」という概念が世の中に浸透してきています。 すなわち、顧客は製品そのもの以上に、製品によってもたらされる付加価値を重視する傾向になりつつあるのです。 今回は、こうした傾向に対応するキーワードとなる「サービタイゼーション」というビジネスモデルについて、定義やIoTとの関係、企業事例について解説します。 サービタイゼーションとは?
戸谷・持丸の報告は,ドイツのIndustrie 4. 0に参画しプロジェクトを推進している企業視点からの紹介である.ここでは,SIEMENS AG社の取り組みが詳説されており,設計からサービスまでをカバーする先端技術(IoT, クラウド,3Dプリンタ,AI, ロボット)を活かしたデジタルプラットフォームの提供を目指している様子が報告されている.特に,同社が得意な工場内・工場間の製造過程におけるデータ共有のプラットフォームを対象としている様子が,自動化コンセプトとして示されている.すなわち,クラウドベースの顧客との接点にも注視しながらも,B2Bのプラットフォームビジネスに軸足を置いた活動を展開している.ここでは,あくまでSIEMENS AG社の紹介となっているが,Industrie 4. 0にはB2Cビジネスを展開する企業も含まれており,それら企業の取り組みについても今後ウォッチが必要となろう. 最後に,実務家と研究者による座談会では,製造業の実務におけるサービス業務の位置付けや置かれている現状などが具体的に紹介されている.製造業においてサービス化が重要であるという認識は広まりつつあるが,収益構造や社会評価においてサービスの実践現場ではいまだ苦労が多い現状が良く伝わってくる.ものづくり産業である製造業におけるものへのこだわりは当然であり,今後もその体質は継続されていくであろう.しかしその壁を乗り越えて,ものを売ることを基本としながらも,サービスで付加価値をつけながらユーザーとの密な接点を求めることへの取り組みに対し,解決すべき多様な側面があることが浮き彫りとなり,大変興味深い座談会となっている.また,今回の示唆に富む座談会の様子により,実務家と研究者がそれぞれの専門や意見を持ち寄り議論を行うことの重要性が明らかにされたと言えよう. 今後,サービス学会には,このような議論や活動を通じ,サービス科学に関わる産学連携や異業種交流を醸成する中心的な役割を担うことを期待したい. サービタイゼーション、製造業のサービス化とは?事例とともにいま起きている変革を解説 | WORKSTYLE SHIFT. 著者紹介 1985年京都大学大学院工学研究科修士課程修了.三菱電機(株),神戸大学大学院自然科学研究科助教授,神戸大学大学院工学研究科教授などを経て2010年4月より神戸大学大学院システム情報学研究科教授となり現在に至る.社会指向型マルチエージェントシステムによる最適化理論と,その生産・サービス・社会システムなどへの応用に関する研究に従事.Ph.