公式を覚えなくても因数分解はできるんですよ!
を御覧ください!! この記事を書いた人 現代文 勉強法 英語 勉強法 数学 勉強法 化学 勉強法 物理 勉強法 日本史 勉強法 慶應義塾大学 理工学部に通っています。1人旅が趣味で、得意科目は数学と英語です! 関連するカテゴリの人気記事 部分分数分解の公式とやり方を解説! あなたは部分分数分解を単なる「式の変形」だと思い込んでいませんか? 実は数学B の数列の単元や数学3の積分計算でとてもお世話になる、大切な式変形なんです。 今回は、その「部分分数分解」を、公… 2017. 05. 29 15:32 AKK 関連するキーワード センター数学対策 数学 公式 証明(数学) 積分 微分 二次関数 確率 場合の数 統計 最大公約数
この記事では,因数分解はすべて 有理数 の範囲で考えます. ⇨予備知識 ・ $2$ 次方程式の因数分解のやり方 複2次式とは 次数がすべて偶数であるような多項式を 複2次式 といいます. 複2次式の例 ・$x^4+1$ ・$3x^4-2x^2+4$ ・$x^6+3x^2+2$ ・$x^2y^4+y^2+1$ この記事では,複2次式の因数分解の考え方を紹介します.$2$ 次の多項式の因数分解は,たすきがけや平方完成や解の公式などを用いればできます.$3$ 次以上の多項式の因数分解は, 因数定理 を使う方法がよく知られています.一般には上記の方法でうまくいかなければ,非常に難しい問題か,因数分解がそもそもできないかのどちらかです.しかし,多項式が 複2次式 であるという特別な場合には,上記以外の方法が使えることがあります. 当然,複2次式でも $x^4+1$ などのように因数分解が(有理数の範囲で)そもそもできないという場合はありえます.以下では,特に次数が $4$ 以下の複2次式で,因数分解できるものに関して,そのやり方を紹介します. $1$ 変数の複2次式 複2次式の因数分解は大きく $2$ パターンに分けられます.ひとつは, 変数変換で $2$ 次式の因数分解に帰着する 方法で,もうひとつは, 新しい項を足して引くことで平方の差をつくる 方法です.基本的には,まず前者のやり方で試してみて,うまくいかなければ後者のやり方を試すとよいでしょう. 変数変換で解く場合 例題 次の式を因数分解せよ. 二次方程式の解き方(因数分解). $$x^4-6x^2+5$$ まず,$X=x^2$ と変数変換します.すると, $$x^4-6x^2+5=X^2-6X+5$$ となりますが,右辺は $X$ についての $2$ 次式で,これはたすきがけによって, $$X^2-6X+5=(X-1)(X-5)$$ と因数分解できます.これに $X=x^2$ を代入して $X$ の式をもとの $x$ の式にもどします. $$(X-1)(X-5)=(x^2-1)(x^2-5)$$ 最後に,$x^2-1$ は因数分解できるので, $$(x^2-1)(x^2-5)=(x+1)(x-1)(x^2-5)$$ となります.よって, $$x^4-6x^2+5=(x+1)(x-1)(x^2-5)$$ が答えとなります. (この記事では,因数分解は有理数の範囲で考えているので,$x^2-5=(x+\sqrt{5})(x-\sqrt{5})$ とはしません.)