即時型 蚊に刺された直後15分以内に現れる症状です。皮膚の表面のマスト細胞が蚊の唾液に反応してヒスタミンを分泌して侵入を妨害しようとする反応です。 何回か蚊に刺され、マスト細胞の反応が盛んになり、幼児以降青年期までが多く見せる症状です。強いかゆみに襲われますが、かゆみがあまり長く続かないのも特徴です。 3. 即時型+遅延型 蚊に刺された直後かゆみに襲われ、その後も長くかゆみが継続してしまう症状です。小学生くらいの年代に特に多い症状です。蚊に刺されて、マスト細胞によるヒスタミンの分泌により蚊の唾液成分を排除しようとする反応にとどまらず、しばらく時間をおいて白血球による免疫反応まで引き起こす症状です。かゆみが一旦収まってもすぐぶり返し、さらに長く継続するのでたちが悪いです。 小学生くらいの年代の子供たちはマスト細胞による免疫反応でヒスタミンの分泌も始まりますが、まだまだ十分な免疫活動ができないため、白血球による免疫反応も引き起こしてしまうのです。 強いかゆみが長く継続することになるのでどうしても患部を掻いてしまいます。その結果、患部の炎症を悪化させたり、患部から雑菌が侵入して合併症を起こしたりという危険性も生まれます。小学生くらいの年代は自己管理も困難なため親の心配の種になります。 的確な処置が必要です。当然、蚊媒介の感染症に対しても要注意です。 4.
Human molecular genetics 26. 7 (2017): 1391-1406. 蚊に刺されて大きく腫れたり、強いかゆみを感じるタイプである場合、家族に同じような人がいるかもしれません。 別経路による痒みの発生 マウスのモデルではヒスタミン誘発性のかゆみに影響を与えないガバペンチンやオピオイドμ受容体拮抗薬で掻痒行動を抑制することが報告されています。 Akiyama, Tasuku, et al. "Peripheral gabapentin regulates mosquito allergy-induced itch in mice. " European journal of pharmacology 833 (2018): 44-49. オピオイドμが末梢のかゆみに関与? 蚊のかゆみに限らず一般的なヒスタミン関与のかゆみ発生以外のメカニズムでかゆみの発生の可能性が示唆されているものがあります。ヒスタミンが関与していないかゆみの場合、既存の薬剤の効果が薄く治療満足度が低くなります。アトピー性皮膚炎ではμオピオイド系が優位になっており、ナロキソン外用薬がかゆみを抑えたという報告があります。 高森建二. 蚊に刺されると腫れる理由. "難治性痒みの発現メカニズム 乾燥, 透析, アトピー性皮膚炎に伴う痒みについて. " 日本皮膚科学会雑誌 118. 10 (2008): 1931-1939. 蚊に刺された痒みを抑える方法 蚊に刺されないようにすることが一番ですが、刺されてしまった際の対処法を紹介します。 患部を冷やす カラミンローション(酸化亜鉛) 副腎皮質ステロイド外用剤 経口抗ヒスタミン薬 蚊のかゆみはアレルギー反応が関与している可能性があるため冷やして炎症反応を抑えるという方法は一般的なものです。また塗り薬としては副腎皮質ステロイド剤やカラミンローションがかゆみを抑えるのに有効です。経口抗ヒスタミン薬の使用は予防的な摂取により皮膚反応を低減したという報告があります。
雨に濡れた犬が臭う理由とは? お散歩の途中で雨が降ってきてしまい、ほんのちょっと雨に濡れてしまっただけなのに、何故こんなに臭うのか、と思われたことはありませんか? 普段はあまり気にならない愛犬の体臭も、雨に濡れることで異臭に変わってしまうことがあります。 雨の日や梅雨の時期はお散歩に行かないという飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、うちの愛犬たちは雨が降ろうとお散歩に行きたがります。 そして行かなければ拗ねてしまうため、危険でない限りは雨の日もお散歩に行くのですが、毎回毎回シャンプーをするわけにもいかず、犬臭いのは嫌だな…と思っています。 しかし、濡れている間は異臭を放つのですが、ドライヤーで乾かしてしまうとニオイは消えてしまいます。 濡れてしまったときにだけ放つ異臭は何が原因 なのでしょうか。 アメリカの化学者の見解は? 犬のカラダが雨によって濡れると、 被毛や皮膚に潜んでいる酵母やバクテリア が有機揮発性物質を空気中に大量排出し、それが異臭の原因のなっていると考えられているそうです。 酵母やバクテリアが放出する勇気揮発性物質の中に、犬が濡れたときに放つ独特なあのニオイの元となる物質が含まれているのです。 犬にも汗腺はある!? 雨に濡れた犬が臭い理由と雨の日の散歩後の臭い対策の仕方 | 広域情報騎士. 犬は汗をかかないと言われていますよね。 しかし、全く汗をかかないというわけではありません。 私たち人間には、汗を排出するためのアポクリン腺とエクリン腺という2つの汗腺があり、全身にあります。 犬の場合、エクリン腺は鼻や肉球のみに存在し、これによって「犬はカラダに汗をかくことがない」とされ、 手足の裏 にのみ汗をかくとされてきました。 ですが…実は、犬の全身にもアポクリン腺が存在しており、アポクリン腺から放出される 汗は悪臭の原因 になるとされています。 人間に例えると分かりやすいかと思うのですが、アポクリン腺はワキの下に多く存在し、私たち人間はワキのニオイを気にしますよね。 犬にも人間と同様にアポクリン腺とエクリン腺がありますが、人間のようにカラダ全体に大量の汗をかくことはありません。 しかし、ニオイや悪臭や異臭の原因となってしまうような物質は分泌されており、さらに 雨に濡れることによって 酵母やバクテリアがニオイ物質を放出し、ニオイが強くなってしまうことがあります。 雨の日の愛犬のニオイを抑える方法とは? 最も効果的なのは「 レインコートを着せる!
「濡れた犬の匂い」を予防する方法として、 愛犬にレインコートやレインブーツを着せるというものもあります 。動物に服を着せるのを好まない人にはバカげて聞こえる思いますが、でも実務的です。 もちろん、家に帰ったら 水がかかってしまう足などを乾かしてあげる必要はあるかもしれませんが 、でもそれだけです。時間の節約にもなるし、お風呂に入れてあげる必要もないし、「濡れた犬の匂い」も予防できます。 こちらの記事もおすすめです。