各リスク平均の5年生存率は95%。とくに高リスクの治療成績がほかの治療法に比べて高く、合併症はほかの治療法に比べて軽いのが特徴です。 PSA非再発生存率も90%、重い合併症はみられない 重粒子線治療の治療効果は非常に高いものがあります。上のグラフは、われわれの施設での重粒子線治療による5年生存率とPSA非再発生存率を示しています。5年生存率は約95%、PSA非再発生存率は約90%です。 当施設での重粒子線治療は、高リスクの患者さんが全体の60%近くを占めているという特徴があります。治療が難しいとされる患者さんが多いなかでの結果ですから、非常に高い成績といえるでしょう。 一方、合併症がきわめて軽いのも重粒子線治療の特徴です。下記の「重粒子線治療による合併症」の上の表は、当施設における前立腺がん重粒子線治療での合併症発生率を示したものです。この表を見るとわかるとおり、外科的治療を要する重い合併症(3度)は1例もありません。理論的にはこうした合併症がおこることもありうるので、事前にそのリスクを患者さんに説明していますが、今のところおこっていません。 現段階での標準的な治療として確立している総線量57. 6グレイを16回に分けて照射する方法では、2度の合併症は直腸で0. 7%、膀胱(ぼうこう)・尿道では2.
6グレイを照射 前立腺がんの治療では、重粒子線の照射は4週間かけて16回行います。照射1回当たりの線量は3. 6グレイ(放射線のエネルギーを人体が受ける量の単位:線量)で、総線量は57. 6グレイになります。 リハーサルで撮影したX線画像をもとにしながら、5~20分かけて慎重に位置合わせをし、重粒子線を照射します。照射に要する時間は2~3分程度です。 治療全体としては3方向から照射しますが、1回の照射では2方向からしか照射しません。患者さんは横たわった状態でじっとしているだけです。痛み、熱さなどの不快感はまったくありません。リラックスした状態で照射を受けることができます。 4週間の治療が終了したら、翌日に退院となります。退院後はもともと診察を受けていた泌尿器科と当施設の、両方で経過観察をしていくことになります。前立腺がんの場合は、定期的にPSA検診を受けて、PSA値が上昇していないかどうかをチェックすることが大切です。また、治療開始から6カ月以内に、CTやMRIで画像診断を受けてもらいます。 前立腺がんの患者さんの場合、もともと症状がなかった人が多いので、治療が終了しても自覚症状に変化はありません。ただし、合併症がみられる場合もあるので、原則1~3カ月ごとに検診を受け、何か異常を感じたらすぐに医師に伝えるようにしてもらっています。 効果を落とさずに合併症を減らす治療法改善に常に挑んでいる 重粒子線治療は、1回当たりの照射線量が3. 6グレイ(放射線から受けるエネルギー量の単位)、合計16回の治療で総線量57. 前立腺がん重粒子線治療後の飲酒. 6グレイの治療を4週間かけて行っています。これが現在確立されている標準治療です。 われわれの施設、放射線医学総合研究所は、国の研究機関として常に医療の進歩をめざすという使命があるため、現在の治療法よりもさらに期間を短縮して3週間で治療できないか、臨床試験を始めています。治療期間が短縮できれば、より多くの患者さんを受け入れることが可能になります。 実は今の標準治療も、以前に取り組んでいた治療法を改善して確立したものです。もともとは5週間かけて20回の照射、1回当たり3. 3グレイ、総線量66グレイという治療で始めました。その後、総線量を63グレイに落とし、さらに今は57. 6グレイにまで落としたのです。治療効果を維持しながら、副作用をより少なくし、かつ治療期間を4週間にまで短縮したわけです。 今取り組んでいる3週間の治療も、治療効果を落とさずに、より副作用を少なくすることが大前提となっています。3週間の治療が確立されるまで、順調にいっても3年はかかる見通しです。 治療後の経過は?
Int J Radiat Oncol Biol Phys 2016)。 塩山氏らの前向き観察研究(HIMAT1331)も紹介された。九州国際重粒子線がん治療センター(SAGA-HIMAT)で重粒子線治療を行った135人を対象とした中間解析(観察期間中央値は49カ月)で、4年時点の生化学的非再発生存率は95. 4%で、再発リスク別には低リスク群95. 7%、中リスク群は98. 1%、高リスク群は91. 7%だった。晩期有害事象として、グレード2の消化管障害は1. 5%、尿路系障害は3. 7%で、グレード3以上はなかった(泌尿器外科 32(8): 1013-1015, 2019)。 さらに観察期間中央値61. 前立腺がん|重粒子線治療の適応 - QST病院(旧放射線医学総合研究所病院)|重粒子線治療(がん治療). 2カ月の成績でも、生化学的非再発生存率は95. 2%、5年生存率は98. 4%で、死亡はすべてほかのがんによる死亡だったという。これらのことから、「重粒子線治療では、国内の各施設で安定した、再現性のある結果が出ている」と話した。 重粒子線治療後の生活の質(QOL)についても、国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOL質問票のEPICを用いた前向き調査で、「治療中は若干QOLは落ちるが、すぐに回復するのが特徴」で、排尿機能や排便機能も維持されていることが示された(Toyama S, et al.
ソーラーローンは、太陽光発電や蓄電池の導入の際に受けられる融資です。政策金融公庫や銀行、信販会社などが提供しており、それぞれの機関で融資限度額や金利などが異なります。 この記事では、ソーラーローンとは何か、メリット・デメリットや機関別の金利などについて詳しくまとめます。 ソーラーローンとは?種類や借り入れ条件は? ソーラーローンとは、太陽光発電の導入に際して利用できる融資の総称です。 太陽光発電システムの導入には、家庭用の小規模なシステムでも100万円以上の高額な初期投資が必要です。 ソーラーローンは、通常の融資よりも金利が低く設定されていることや、長期の返済期間を設定できることなど、金銭的理由で太陽光発電の導入に消極的な方には、非常に便利に利用できる融資です。 ソーラーローンの融資をしてくれる機関はいくつかあり、日本政策金融公庫や銀行、信販会社などによるソーラーローンが代表的です。 日本政策金融公庫とは、政府金融機関の一つで、財務省所管の機関です。信販会社とは金銭の貸し付けを行うのではなく、商品やサービスの代金を立て替え、後から代金を請求するサービス(信用販売)を行う会社のことです。 それぞれのソーラーローンについては、後述します。 ソーラーローンのメリットとは?審査は厳しい?
太陽光の卒FITや電気代削減のために、家庭用蓄電池を設置する家庭は年々増加しています。 ただそこでネックになるのが「初期費用」ですよね。 これを解消したサービスが、東京電力グループが提供している「蓄電池エネカリ」です。 全国どこでも対応しており、初期費用0円(無償設置)で蓄電池を導入できます。 ここではエネカリの仕組みや、メリット・デメリット また購入した場合との比較を紹介します。 蓄電池の見積り依頼 "エコでんちなら" 100万円以上 安くなることも!! 価格を比較してください 初期費用0円「エネカリ」の仕組み まずは「エネカリ」とはどんなサービスなのかを紹介します。 エネカリとは - TEPCOホームテック株式会社HP 省エネ機器の定額利用サービス「エネカリ」とは? 「エネカリ」は東京電力グループのTEPCOホームテック株式会社が提供しています。 太陽光やオール電化家電、蓄電池などの省エネ機器を初期費用0円で設置できるという特長があり、取扱製品の種類も多いため、家庭ごとにピッタリな製品が選べます。 東京電力グループでありながらも電力会社の縛りはなく、全国に対応しています。 蓄電池設置の初期費用0円ってどんな仕組み?