理由は定かではないものの、犬においては嘔吐、腎機能障害、最悪の場合は死亡することもあります。レーズンを含んだパンも危険です。猫における中毒症例は報告されていませんが、安全性が確認されているわけではありません。ぶどうの中に猫が必要としている栄養素は存在しませんので、原因がはっきりするまでは与えないに越したことはありません。「猫用のワイン」と称してブドウ成分を含んだ飲料が売られていますが、安全性が確認されているわけではありませんので、ペットを実験動物にして与えないようご注意ください。 なお、猫が口に入れてはいけない危険なものに関しては、以下のページもご参照ください。
レバーは、ビタミンAやB群が豊富に含まれています。しかし、ビタミンAは脂溶性ビタミンと呼ばれ、過剰分は排出されず、体内に蓄積されてしまいます。結果として「ビタミンA過剰症」となり、骨の変形などを起こすことがありますので注意が必要です。家庭内でフォアグラを大量に食べる猫はいないでしょうが、レバニラ炒めや鶏肝の誤食なら十分に考えられます。 また生のレバーには寄生虫や病原体という別のリスクが伴います。具体的には鶏、牛、豚の生レバーにおける病原性大腸菌、カンピロバクター、E型肝炎ウイルスなどです。また豚の生レバーは無鉤条虫、鶏の生レバーは 猫回虫 および 犬回虫 に汚染されている危険性があります。 注意! 猫の毒となる食物・完全ガイド~これを食べさせては危険! | 子猫のへや. 人間用の食べ物は、体の小さな猫にとっては塩分の高いものばかりです。缶詰、スナック菓子、フライドチキン、コンビニ弁当、ご飯に味噌汁をかけた「ねこまんま」など、あらかじめ塩分が加えられている人間用の食物を与えないようにしましょう。 また特にスナック菓子は、犬が袋に頭を突っ込んだまま窒息死するという事例が海外で頻発しています。猫でも同様の事故が起こりえますので、留守番中はもちろんのこと、飼い主が家の中にいるときも猫が鼻先を突っ込まないよう気をつけておく必要があります。 注意! 子猫が母猫から離乳すると、牛乳に含まれる「乳糖」(ラクトース)を分解する酵素「ラクターゼ」の活性が急激に低下します。この低下には個体差があるため、牛乳を飲んでも平気な成猫がいる一方、人間と同じようにお腹が下って下痢状態になる成猫がいます。すべての猫にとって危険というわけではありませんが、与えないほうが無難でしょう。 注意! 食塩を大量に摂取すると急性食塩中毒に陥り、嘔吐、ふらつき、下痢、昏睡などの症状が引き起こされます。キッチンや食卓の塩入れ、食塩を大量に含んだクリスマスシーズンの「塩生地飾り」、ヒマラヤ岩塩を使ったインテリアランプには要注意です。またかつては誤飲や誤食したときの嘔吐剤として「食塩水を飲ませる」という方法が用いられていましたが現在では推奨されていません。 注意! 原因物質は特定されていないものの、マカデミアナッツによって歩行不全、筋肉の弱化、呼吸困難、震え、四肢の腫脹といった症状が引き起こされる可能性が指摘されています。念のため塩やチョコレートで味付けしたナッツ、クッキーやケーキに入っている砕いたナッツは食べさせないようにしましょう。 注意!
どうして食事に気を付けなければいけないの?
食用キノコと間違えて調理した毒キノコを食べてしまうと、飼い主共々中毒症状に陥ってしまいます。食用と間違えやすい毒キノコはクサウラベニタケ(シメジと間違える)、ツキヨタケ(シイタケと間違える)、ニガクリタケ(ナメコと間違える)などです。 猫の放し飼いをやめれば、屋外に生えている毒キノコを誤食してしまうという事故は100%予防できます。 危険! クローン病の食事で気を付けたいポイント – IBDプラス. 猫にとっての必須アミノ酸であるタウリンは犬では必須ではありません。ほとんどのドッグフードには添加されていませんので、猫がドッグフードを長期的に食べ続けると、網膜変性や拡張型の心筋症が引き起こされてしまいます。最悪のケースでは失明や急性心不全の危険性がありますので、ドッグフードを猫に与えてはいけません。 また増粘安定剤の一種である プロピレングリコール は犬向けのウェットフードによく用いられています。しかし猫に対する使用は禁じられていますので与えてはいけません。少量でも赤血球の異常が生じて(ハインツ小体)貧血に陥る危険性があります。 以下でご紹介するのは、猫の毒になる食べ物のうち体調不良に陥るリスクが高いものの一覧リストです。飼い主が間違って与えないことはもちろんのこと、猫が間違って近づかないよう厳重に管理しなければなりません。 注意! コーヒーや強壮剤などに含まれるカフェインには、中枢神経に対する強い興奮作用があります。人間が摂取すれば「頭がスッキリ!」程度ですが、体の小さな猫が体内に摂取すると、体調不良の原因になります。具体的には頻脈、過呼吸、興奮、震え、けいれん、不整脈などです。人間、犬、猫における致死量は、体重1kg当たりおよそ150mgと推計されています。 注意! 人間用のサプリメントは人間の体のサイズを基本に計算されています。水溶性ビタミンはおしっことして体外に排出されますが、脂溶性ビタミン(A, D, E)は体内に蓄積され、各種の過剰症を引き起こします。サプリメントは必ず猫用を与えてください。 なお2016年、イギリスの保険会社「MORE THAN」が英国内に暮らす犬や猫の飼い主1, 000人に対して行ったアンケート調査では、約5%の飼い主がプロテインシェイクやバーをペットに与えているという事実が明らかになっています。その主な理由は以下です。 多くの飼い主が人間用医薬品をペットに誤投与している 人間用サプリをなぜ与える?