—-いまこそ読まれるべき不朽の名著
土居 健郎 弘文堂 2007-05-15
学校に行きたくないのは甘え?【行きたくないなら、行かなくてもいい】 | Kou【学校・大学情報】
「甘え」ている子供を「甘やかす」な
さて、ここまでで
子どもは怠けたくて不登校になっているわけではない(「甘え」ではない)
だが、子どもは親に守ってもらおうとしている(親に「甘え」ている)
この2つのことが分かりました。
では、子どもが親に甘えていて、愛情を求めているとするなら、 親は子供を甘やかしまくればいいのでしょうか ? 残念ながら、それは違います。
3-1. 好き放題させることが愛情ではない
不登校の現場では、この「 子供に愛情を注ぐ 」方向性を間違えてしまい、子どもを「甘やかして」しまっている親御さんが多いです。
実際に、ネットで不登校の解決方法について検索しても、「 お子さんは疲れてしまっているのでまずは優しくしてあげましょう 」とか「 親御さんはお子さんを無理に学校に行かせないようにしましょう 」などの情報が数多く出てきます。
この情報自体は間違っていないのですが、この理論を拡大解釈してしまい、「 とにかく子どもの言うことをすべて聞いて、子どものストレスをすべて取り去ろう 」と考える親御さんがいます。たとえば、家のことを何から何までやってあげたり、欲しいものを何でも買ってあげたり、といったことです。
しかし、お子さんに好き放題させることは本当に愛情なのでしょうか? 学校に行きたくないのは甘え?【行きたくないなら、行かなくてもいい】 | Kou【学校・大学情報】. お子さんのしたいがままに何でもさせてしまうと、次第にお子さんは親に対して尊敬の感情を抱かなくなってしまいます。
そして、親を尊敬できないと、お子さんは「 親の言うことを聞く必要はない 」と判断してしまい、最終的には自分勝手に振舞い、逆に学校に行かなくなってしまいます。
お子さんを大切にし、 愛情を注ぐことは非常に重要なのですが、それと「甘やかし」を混ぜこぜにしない ように注意してください。
3-2. 何かを主体的に取り組む力はその後の人生でも役立つ
お子さんを甘やかさず、親として生き方の手本を見せるようにすることで、お子さんは何も考えずに親に従うことや、親に反抗することをやめて、主体的に考えられるようになります。
その結果、お子さんは主体的に物事を考えて、自分の意志で学校に行こうと考えるようになります。 自分の意志で動くことは、強制されて無理やり学校に行くこととは全く違います 。
「 何かを主体的に考えて実行に移す 」力は、実は育むことが中々難しいので、大人になっても親の顔色をうかがわないと何も決められないような人もいますよね。
しかし、子どものうちに主体的に生きることができるようになれば、 その力はその子の人生を通して支えになってくれます 。
不登校のお子さんのサポートは大変かもしれませんが、これを機にお子さんが主体的に「 学校に行かなきゃいけない 」と思えるようにするため、親御さんも頑張り時なのかもしれません。
不登校を3週間で解決する方法【子どもが毎日学校に行くようになる!】
3-3.
言い方を変えますと、周りに頼れるのは若いうちだけです。 甘いとかそういうのを抜きにして、どうして行きたくないのか? そこを突き詰めることが一番大事だと思うんですけど。
甘い!と言われて質問者さんは自分の今の現状を変えられますか?