仕事がつまらない。なんだかやる気が起きない。そんな事を感じながら毎日満員電車に乗り込む。そんな毎日に嫌気が差してきたならば、それは自分の動機を考え直す時期が来たのかもしれません。 人間が行動する原因には「動機」があります。 自分の中に存在するその「動機」を知る事で、人生の道とも言える選択の基準が見えてきます。基準がしっかりと見つけられれば、後はその方向に向けて努力するだけです。 動機があるから努力も辛くない。積極的になれるから成長も早い。 今日はそんな加速材のような「動機付け」に関するお話。 目次 二つの動機 内発的動機付けの効果 内発的動機付けの育て方 まとめ ・二つの動機 動機には「外発的動機」と「内発的動機」の2種類あります。 まずはそれぞれの特徴を比較してみましょう。 外発的動機 とは? お金や物、周囲の評価など、外部刺激を求める欲求からくる動機。 マイホームが欲しい 昇格・昇給したい 彼女が欲しい 周囲から尊敬されたい 上記のような動機が外発的動機にあたります。 内発的動機 とは?
マズロー マクレランド ハーズバーグ マグレガー デシ 自己実現の欲求 達成欲求 動機づけ要因 Y理論 内発的動機づけ 自尊と承認の欲求 権力欲求 X理論 外発的動機づけ 所属と愛の欲求 親和欲求 衛生要因 安全と安定の欲求 回避欲求 生理的欲求 ー 過去問 第23回 問題113 ミクロ組織論の領域におけるモチベーションに関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。 1 モチベーションの内容理論とは、個人が不満を回避する要因の関連性に焦点を当てるものである。 2 モチベーションの過程理論とは、モチベーション要因の階層構造に焦点を当てるものである。 3 ブルーム(Vroom, Ⅴ. )らによる期待理論はモチベーションの内容理論の一つであり、ハーズバーグ(Herzberg, F. )の動機付け・衛生理論(2要因理論)はモチベーションの過程理論の一つである。 4 ハーズバーグ(Herzberg, F. )の動機付け・衛生理論(2要因理論)によれば、仕事の達成や承認、責任などは、職務不満足に関係する衛生要因である。 5 デシ(Deci, E. )の内発的動機付け理論によれば、金銭という外発的報酬を高めることは、作業や仕事などそれ自体から得られる内発的動機付けを低下させる可能性がある。 1 モチベーションの内容理論とは、個人が不満を回避する要因の関連性に焦点を当てるものである。 間違いです。モチベーションの内容理論ではなく、ハーズバーグの動機付け・衛生理論です。 2 モチベーションの過程理論とは、モチベーション要因の階層構造に焦点を当てるものである。 間違いです。これはモチベーションの過程理論ではなく、マズローの欲求階層説です。 3 ブルーム(Vroom, Ⅴ. 【動機づけ理論】ハーズバーグ、ブルーム、デシ、マグレガー、マクレランド. )の動機付け・衛生理論(2要因理論)はモチベーションの過程理論の一つである。 間違いです。ブルームらによる期待理論は「モチベーションの過程理論」であり、ハーズバーグの動機付け・衛生理論は「モチベーションの内容理論」です。 4 ハーズバーグ(Herzberg, F. )の動機付け・衛生理論(2要因理論)によれば、仕事の達成や承認、責任などは、職務不満足に関係する衛生要因である。 間違いです。これは衛生要因ではなく「動機付け要因」です。 5 デシ(Deci, E. )の内発的動機付け理論によれば、金銭という外発的報酬を高めることは、作業や仕事などそれ自体から得られる内発的動機付けを低下させる可能性がある。 これが正解です。これをアンダーマイニング効果といいます。 第28回 問題121 動機づけに関する理論についての次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 1 マグレガー(McGregor,D.
)によれば、上司が部下に対して大きな期待を抱くと、部下の動機づけが高まる。 2 ハーズバーグ(Herzberg,F. )によれば、仕事への満足感につながる要因と仕事への不満足につながる要因とは異なる。 3 マクレガー(McGregor,D. )によれば、X理論では部下は仕事を当然のこととして自律的に目標達成しようとし、責任を率先して引き受ける。 4 デシ(Deci,E. )は,内発的動機によってではなく、むしろ金銭的報酬などの外的報酬によって人は動機づけられるとした。 5 マクレランド(McClelland,D. ESの趣味・特技欄の書き方|効果的なアピール方法を例文付きで紹介 | キャリアパーク[就活]. )は、人間が給与への欲求のために働いていることを示す期待理論を展開した。 なんと、先ほどの問題とほぼ同じ内容で出題されています。 1 ブルーム(Vroom,V. )によれば、上司が部下に対して大きな期待を抱くと、部下の動機づけが高まる。 間違いです。ブルームの期待理論では、どのような努力したら目標を達成できるかを示すことが動機づけを高めると考えます。 期待理論という名称に惑わされてはいけません。 2 ハーズバーグ(Herzberg,F. )によれば、仕事への満足感につながる要因と仕事への不満足につながる要因とは異なる。 これが正解です。ハーズバーグによれば、仕事への満足感につながる動機づけ要因と、仕事への不満足につながる衛生要因を区別しました。 3 マクレガー(McGregor,D. )によれば、X理論では部下は仕事を当然のこととして自律的に目標達成しようとし、責任を率先して引き受ける。 間違いです。X理論は性悪説です。Y理論の説明になっています。 4 デシ(Deci,E. )は,内発的動機によってではなく、むしろ金銭的報酬などの外的報酬によって人は動機づけられるとした。 間違いです。デシは金銭的報酬などの外発的動機づけがなくても、内発的動機づけで行動できると考えました。 5 マクレランド(McClelland,D.
確かに・・・退屈な反復練習が必要なものもたくさんあるもんね。 そのことについて本書では、 内なる満足のためではなく、何か別の結果のために行動しなければならなくなった瞬間に、外発的動機づけが必要になる。 デシとライアンによれば、こうした 外発的動機づけを自分のうちに取り込むようにうまく仕向けられた子どもは、モチベーションを徐々に強化していけるという。 外発的動機ってどう自分のうちに取り組むねん?
「社員の生産性が低い」「社員が自発的に仕事をしない」「社員がスキルアップなどにまったく関心がない」などの悩みを抱えている経営者もいるのではないだろうか。いわゆる「言われないと仕事をしない」といった体質を一変させる可能性があるのが内発的動機付けだ。内発的動機付けについてマズローの欲求5段階説とあわせて解説する。 内発的動機付けとは何か? 内発的動機付けとは何か、外発的動機付けと併せてみていこう。 内発的動機付けとは? 内発的動機付けとは、「報酬が得られる」「罰を受けるのが嫌だ」といった理由ではなく「自分がやりたいからやる」というモチベーションのことである。例えば、以下のように「何の利益にもならないのにあることに熱中してしまった」という経験をしたことはないだろうか。 推理小説に夢中になり徹夜して読んでしまった 評判のテレビドラマにハマり毎週末必ず見てしまう イタリア語がおもしろいことを知りネット動画で学び始めてしまった など これらは、何の報酬も得られない行為だ。いずれも当事者が「好きだから」行っているのであり「おもしろい」と思うから行っている。そうした「内なる意欲」をベースとしたモチベーションが内発的動機付けと呼ばれるものだ。 外発的動機付けとは?