うすい影(1影)を塗っていきましょう ※アニメ業界では、薄い影を「1影」1段階濃い影を「2影」と呼びます。 光源の方向をしっかり決めて、大きく影を落としていきましょう。 クリッピングした影レイヤーの 合成モード を、目で塗った際と同じ 乗算 に全て変え、 不透明度を大体50~60%くらい に調整して自然な影色にしましょう。 影の色は? 肌には血が通っているので、服や髪と違って影色にすこし赤みを含ませてあげましょう。 色相環(カラーサークル)の色相をベース色よりやや赤に寄せてあげると血色のよい健康的な肌色に仕上がります。 影の形は? 光源と立体感を意識して影の形を描きましょう。 瞳と同じく、写実的な表現ではなく光と影の部分に境界を作るように塗り分けるのがポイントです。 濃い影(2影)を塗っていきましょう 2影をくわえることで、より奥行や深みを感じられる仕上がりが目指せます。 物と物が接触する濃い部分にアクセントとして少しずつ入れてあげましょう。 2影をいれることで、より立体的になりました! ハイライトを入れましょう 影とは逆に、より光が当たる部分を表現する効果としてハイライトをいれます。 新規レイヤーを作成し、ベースレイヤーの最上にクリッピングしましたら合成モードをスクリーンに変更します。 ◆ハイライトの色は? スクリーンモードのレイヤーで白色で描画していきます、このとき不透明度は20%ぐらいを目安にしましょう。 髪の毛のハイライトは、髪のつやっとした光沢感を見せるために明るめに設定しましょう。 服や布などは、光沢感がなくふんわり明るく見えるぐらいの薄いハイライトに設定しましょう。 ハイライトの形は? 色の塗り方 デジタル クリスタ. 影と同様に形状に合わせて描画していきます。 頭部は球体に近い形をしているため、輪っかのような丸いラインを意識してみましょう。 服は、ポーズや服のシルエットが明確になるように光の方向に合わせてキワに加えていきましょう。 アニメ塗りの仕上げ 全体を見ながら、さらに影やハイライトの不透明度を調整していきましょう。 また、アニメ塗りはシンプルな塗りなので仕上げの加工が映えます。 さらに合成モードを追加してみたり、グロー効果などをくわえてイメージに合ったアニメ塗りを目指しましょう! アニメ塗りで失敗しやすいポイント ・パーツのレイヤーを分けずに着色してしまう 同じレイヤー1枚に着色してしまうと線画の線が潰れてしまったり、影を塗るなどではみ出しやすくなってしまいます。 ・影の色がくすんでしまったり悪目立ちしてしまう ベース色に合った影の色を選んで使わないと、肌がくすんで見えたり影が強く目立ってしまうことがあります。 また下記図の例をみると、髪は影とベースの明暗の差が強いのに対し、肌はそんなに差をつけていないためチグハグな印象になっています。 アニメ塗りを上手く使いこなすためのヒント パーツ毎にレイヤーを分けて塗る 後ほど色味の変更をしやすくするためでもあります。 レイヤーを一緒にして塗っていると、一緒に色調補正されてしまいますが、 分けていれば、パーツ毎に色味を変更できます。 ブラシは、ペンツール等の固めのブラシを使いましょう エアブラシや水彩ブラシを使うと、ムラが出来やすくアニメ塗りとしての仕上がりが良くないため 固めのブラシを中心に隙間なく着色していきましょう。 アニメ塗りに関するよくある質問 バケツで色を塗っていくと、どうしても細かい隙間で塗り残しが出てきてしまいます。綺麗に塗る方法はあるのでしょうか?
髪の毛や複雑な装飾など細かい部分で塗り残しがでた場合、ペンツールや鉛筆など固めのブラシで埋めていきましょう。 一番下に新しいレイヤーを作成し、青や赤など目立つ色に設定しておけば塗り残した部分から背景色が透けてみえるのでわかりやすくなります。 また、「囲って塗る」「塗り残し部分に塗る」を塗りつぶしツールのサブツール内で選択いただいて 塗って塗っていただくのも良いです。 ベースとなる色の決め方がわかりません。 明るすぎず、暗すぎない色味を選びましょう。 明るい部分はハイライトを塗りますし、暗い色は影色として別途塗っていきます。 また、影やハイライトは上記のアニメ塗り工程を参考に色を選んでみてください。