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しましたよ。僕にとっての最大の練習の場は、エレベーターでした。 エレベーターって、誰が乗ってくるかも分からないし、でも人と人の距離は近いから何も話をしないのは不自然だし、1分くらい乗っている時間がある。 そこで、ある時から「エレベーター内で気まずくなったら負け」という自分ルールをつくったんです。エレベーターに乗ってきた人が偉い人だろうと後輩だろうと、少しでも顔見知りであれば必ず話し掛けて雑談をしよう、と。 その時に気付いたのが、 会話の技術イコール質問の技術 だ、ということでした。 ――質問するスキルが上がれば、自ずと雑談力も向上すると? そうです。例えば、「最近スマホ変えたんですよ」って自分からいきなり自分のことを話し始めるのは変だけど、相手に「スマホ新しく変えたんですか?」って聞くのは自然ですよね? スマホ変えたんですか?から、機種は何ですか?とか、その色お好きなんですか?とか、関連する質問もたくさん出てくるし。相手も、イエスかノーかの返事だけでなく、理由を説明するからたくさん話してくれますよね。 ――たしかに。雑談の機会を増やしたら、仕事にも良い影響はありましたか?
雑談に苦手意識を持っている人は多いのではないだろうか。 上司とのミーティングや、クライアントへのプレゼンなど、「目的」も「やるべきこと」も明確ならば準備をしっかりして臨めるけれど、雑談の機会はふいに訪れる。だからこそ、臨機応変な対応が問われ、難しいと感じてしまう。 さらに、雑談相手が初対面の人であればなおさら、「何を喋ればいいのか」と、戸惑ってしまう人も少なくないはずだ。 そこで、Woman type編集部では『元コミュ障アナウンサーが考案した 会話がしんどい人のための話し方・聞き方の教科書』(アスコム)を8月に上梓した人気アナウンサー、吉田尚記さんにオンライン取材を実施。 ニッポン放送で20年以上キャリアを築いてきた吉田尚記さんは、ギャラクシー賞を受賞するなど輝かしい経歴を持つ売れっ子アナウンサーだが、「僕はもともと超がつくほど会話が苦手だったんです」とあっけらかんと打ち明ける。 インタビュー中も軽やかにトークを繰り広げる吉田さんからは、まったく"コミュ障"の片鱗は見えないが、職業上必要とはいえ、どのように会話のスキルを上達させたのだろうか。雑談力の大切さや雑談スキルを上げるコツにフォーカスし、話を聞いた。 雑談は制限時間のあるゲーム。気まずさを回避すればOK ――雑談スキルって、アナウンサーのように話すことを仕事にしている人に限らず、誰にでも必要なものだと思われますか? 本当にできる人と思わせる「雑談力」とは? 8000人に会ったコンサルが教える5つのコツ | みんなのスタンバイ. 吉田さん もちろん必要です。もしもあなたが「雑談が下手」という意識があるのなら、それを放置しておくのはかなりまずいと思いますよ。 ――えっ、かなりまずい!? それはなぜですか? 雑談って、人間が集団で仕事をしたり、暮らしたりしていく上で、最強のスキルなんです。これは、職種問わずです。 なぜ雑談が最強のスキルなのかというと、「雑談をしたい」というのは人間の本能だから。いくらお金持ちになったって、偉くなったって、誰からも何も話を聞いてもらえない、話しかけてももらえない人生なんて嫌ですよね? つまり、 人生の目的って、実は「人とおしゃべりをすること」 だと思うんです。常に目的や中身があることじゃなくてもいいから、誰かと会話を交わしたい。 これって、人間の根源的な欲求じゃないですか。それを満たすのが、まさに雑談です。 ――雑談はコミュニケーションの手段でもあり、目的でもあるということですね。 その通りです。目的や利益のはっきりしたことしか話せない相手より、どうでもいいことでもぐだぐだ楽しく話せる相手の方が、仲良くなれますよね?
「観察力は雑談する際の助けになりますね。普段から、目の前で話している相手の反応を注意深く見ておくと良いでしょう。前のめりで聞いているのか、引き気味で聞いているのか? 顔や肩に力が入っていないか? 相手が会話に興味を持って楽しんでいるかどうかを察することができるようになれば、心地よいと思ってもらえる雑談ができるようになるはず。そのためのトレーニングとして、私たちの研修では 『パントマイム雑談』 をしています。 二人一組になり、片方は一言も発さずに口パクで何かをしゃべり続け、もう片方は表情や身振り手振りからその内容を感じ取って、何を話していたかを当てるゲーム です。感じ取る練習なので、答えが間違っていても構いません。雑談が苦手な方は、ぜひお友だちや家族と試してみてください」 雑談は30秒が命⁉バラエティ番組で雑談のコツをつかもう ところで、桐生さん自身はどのようにして雑談力を磨いているのでしょうか?
」で空気が温まる 挨拶は、会話の大切な"つかみ"部分。形式的な言葉で終えず、「よろしくお願いします!
「どうだ、最近は?」 と、何気なく上司が話しかけてきたとしましょう。 「ええ、まあ問題ありません」 と当たり障りなく返す人もいるでしょう。ただ、これでは話が続きません。 社内のランチの時の同僚との雑談、顧客と商談が終わったあとの雑談、上司との飲みの席での雑談…それら全てがあなたの印象を形作ります。繰り返されれば、 あなたの社内での印象や立ち位置も変わる かもしれません。たかが雑談、されど雑談なのです。 では肝心の「雑談の上手い人」は何が違うのでしょうか。今回は、雑談力を高めるためのコツをご紹介したいと思います。 雑談の原則は、たった2つ 雑談がうまい人は2つの原則を守っています。 原則1.相手の話したいことを聞け 原則2.相手の聞きたいことを話せ 世界で1500万部を販売したベストセラーであり、出版70年を数えても未だ売れ続ける名著、デール・カーネギー著「人を動かす」では、人に好かれる原則として「聞き手に回れ」「相手が関心を寄せる話題を提供せよ」と述べています。雑談力の本質は、この2つに集約されるのです。 では、2つの原則を守るための具体的方法に移りましょう。 「相手の話したいことを聞く」には、感情を汲む・解決しない・話を取らない まずは3つのことを行うだけで「原則1.