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Sat, 17 Aug 2024 05:21:22 +0000
羨ましすぎる! 「ずるいぞ、ハロルド。僕だって聴けるものなら聞きたい。シンシアが側に来ないんだ。いつも来てほしくない、リリア嬢ばかり来やがる」 手に力が入り、大切な書類がクシャげた。 「落ち着いてください、重要な書籍が破けます。それにエドワード殿下の言葉が子供の様にーー素に戻っておりますよ」 「うるさい、シンシア〜」 ハロルドは、ぐしゃぐしゃな書類に手をかざして、元の状態に戻した。ハロルドの魔法はいつ見ても凄い。 「この胸にシンシアを抱きしめたい、キスしたい」 その言葉に妹大好き星人ハロルドが眼鏡を光らせて反応する。彼は眼鏡をカチャッの人差し指で上げて。 「そんな事をして、シンシアを泣かせたら。いくらあなたでも許しませんからね」 周りが凍てつく。彼の氷属性の冷気が執務室の中に漏れだして、執務室の温度が一気に氷点下まで下がる。護衛の騎士は寒さでかなかなと震え出した。 火属性の僕には効かないが、騎士を守るために温かな体に火を灯す。それにハロルドには一言、言いたいことがある。 「彼女と僕は婚約者なんだから別にいいだろ! 僕はシンシアが好きなんだから」 いま何を思い、何を考えているのか彼女の全てを知りたい。 次の日。学園の廊下でシンシアを見つけて、すかさず近寄った。 「シンシア嬢、おはよう」 「おはようございます、エドワード殿下」 いつ見ても綺麗な礼をするな、シンシア。 (可愛い、シア) 《今日はエド様に挨拶とお会いできたわ、嬉しい。エド様って、いつ見ても素敵ね》 エド様? 僕が素敵? 神野銘 (かみのめい)とは【ピクシブ百科事典】. 彼女は周りを気にして、ほっとした様子を見せた。 《よかった。今朝はエド様の近くにリリアさんがいないから、キツイ言い方をしなくていいわね》 シアが僕を見て、ふんわり微笑んだ。 久しぶりに見る、僕の好きなシアの笑顔だ。 「エドワード殿下、今日は良い天気ですね」 「そうだな」 《あーんもう。何を話そうか迷って、き、緊張して天気の話をしてしまったわ。どうする。この前に読んだ本の話し? あれはダメよ、濃い恋愛の本だったし、今日の授業? それじゃ面白くないわ。滅多にないことだから、欲張ってしまう》 なんだ、この声は? シンシアから聞こえているのか? 「エドワード殿下?」 《そんなに見つめてどうされたの? まさか、朝食に食べた苺ジャムが口元に付いているのかしら?》 彼女は胸元から慌てて、ハンカチを出して口元を拭いた。 聞こえた声がシンクロした。 まさか、僕に彼女の心の声が聞こえているのか。 《エド様の悩む、その姿も素敵》 まて、僕に丸聞こえじゃないか。 王城に届ける緊急の書類がなければ、この後も彼女のこの声を聞きながら、一緒に過ごせたのに。 すぐにハロルドに渡して、戻って来よう。 「シンシア嬢、この書類を王城にいるハロルドに届けに行ってくるよ」 「お兄様に?
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第39話ゲーム漬けの日々 - 自力で異世界へ!~謎スキルでどん底から這い上がり生きて行きます~(西の果ての ぺろ。) - カクヨム

あっ、リリアさんとお茶をしに来たのですね》 すっと、彼女は席を立ち会釈した。 「ごきげんよう。我らが若き太陽、エドワード殿下」 年上の大臣や宰相が僕に良く言うが……君の口から初めて聞いた。 《この前、王城で貴族の方が言っているのを聞いて、一度言ってみたかったの。エド様は私の太陽なお方だもの》 表情には出さないが声が弾んでいる。シアは『若き太陽』と言いたかったのか。それに僕が君の太陽だなんて照れる。 「ここは学園なんだ、そんなにかしこまらないでくれよ」 「は、はい」 《あっ、ぽーっとエド様を見つめていたわ。さあ、作戦をやるわよ》 シアは作戦をやると言い。すーっと息を吸い、ツンとした表情を浮かべて、もう一度頭を下げた。 「失礼いたしました、エドワード殿下。……でも、殿下はどうして側近も付けず、婚約者の私を誘うのでもなく、リリアさんと2人で来られなのですか?」 きりりとした瞳で、シアに見つめられた。 「彼女とは書類を王城に出して来た帰り。偶然、そこで会っただけだよ」 正直に言うと、隣にいたリリア嬢がくねくねして、上目遣いをした。 (うわぁ……) 「ひっどぉ〜い、エドワード様」 《エド様はこういうのがお好きなの? こう? 顔文字 てへぺろ. それともこう?》 シアがやると可愛いが、それだけはやめて欲しい。上目遣いはぜひ、お願いしたい。 「わたしが新作のケーキが出たと言ったから、エドワード様が『一緒にテラスに行こ』って、リリアを誘ってくれたのに、嘘はダメですよ〜」 「はぁ〜」 こいつ勝手に着いてきた癖に、平気で嘘を言えるな。 《エド様がリリアさんをお誘いになったのですね……頑張るぞ。2人を仲良くさせる大作戦!》 僕とリリア嬢を仲良くするって⁉︎ シア、大きな勘違いだ。それより大作戦だと何をするきだ。 シアは扇子を胸元から出して、リリア嬢をさした。 《よし、悪役らしく言うわよ》 何を言うんだ、シア? 「リリアさん、いくら王族のエドワード殿下に誘われたからって、断りもせずに着いてくるのはおかしいですわ。彼には私という婚約者がいるのですよ。身分をわきまえなさい!」 「そんなぁ~ここは学園ですよ。生徒同士なんだし、身分なんて別にいいじゃありませんか」 「学園だから? 何をおっしゃっているのですか? あなたは舞踏会などの社交場でも、エドワード殿下、他の貴族方に馴れ馴れしく擦り寄っていると。その方たちの婚約者から聞きましたわ!」 「え〜馴れ馴れしくなんてしてません。みんながわたしに優しいだけでよね〜」 僕に同意を求めるように、パチンとウインクをした。 (はぁ、この子に言ってやりたい) 君に優しくしているのは一握りの浮気者の貴族だけだと。婚約者を愛する者は僕を含めてみんな迷惑がっていると。 でも僕が言うとこの子は泣き出して、周りに人が集まるわ、シアがまた悪者になってしまう。 《な、なんなの?

神野銘 (かみのめい)とは【ピクシブ百科事典】

いくら男爵令嬢だからって、リリアさんは全く貴族世界を理解していない。あなたが言い寄った男性は、婚約者がいる方ばかり……あ、彼女の言動にイライラしてしまいましたわ》 でも、シアの言う通りだと思う。婚約者というのは政略結婚もあるが、貴族ーー家同士が書類などを交わして決めた婚約。 相手がいるのに近寄る方がおかしい。 「やだぁ~シンシア様はわたしにエドワード様を取られて、悔しいのですね。嫉妬なんてみっともない」 挑発するように言い放ち。くすくす笑う、リリア嬢の姿に、シアは唇を噛んだ。 《なに、嫉妬してはダメなの? 我慢して聞いていれば好き放題言って!》 シアは我慢できなくなったのか声を上げた。 「「みっともないなんてありません。好きな方が自分ではなく、他の女性の方と一緒にいるのです。それを見て嫉妬する方もいます、何も言えず傷付く方がいることが、あなたにはわからないのですか?」」 言った後にシアはハッとした顔をして、扇子を広げて顔を隠した。 《しまったわ、ムキになってしまった。私はエド様の恋を応援したいのに……自分の気持ちが前に出してしまうなんて!》 ちょっとまで、僕の恋。まさかリリア嬢とくっ付けるために、シアは彼女をいじめているのか。 (僕が好きなのは、シアが好きなんだぞ!) 「だからって、わたしのこといじめるは酷いですよね~エドワード様」 リリア嬢は僕に同意を求める視線を送った。 この際、周りなんてどうでもいい。 はっきりさせようと、自分の気持ちを言葉にした。 「いじめるはいけないが。リリア嬢がいろんな男性に言いよるからではないのかな? 顔文字 てへぺろ 特殊. シンシアも僕の気持ちが知りたいのなら、直接、僕に聞きなさい」 「……っ」 《シンシアですって⁉︎ エ、エド様が、私のことをシ、シンシアと呼び捨てで呼んだわ! それに、エド様の気持ちを聞け? 彼はリリアさんが好きなのではないの?》 (どこで、そんな勘違いをしたんだ?) 彼女がじわじわ、頬を耳を体を赤く染めていくのが、目に見えて分かった。 (僕を見ず、勘違いをした君に少し意地悪しよう) 「シア、顔が赤いけど、どうしたの?」 《か、顔が赤い⁉︎》 扇子で顔だけ隠しても、身体中が真っ赤だよ。 ほんとに君は可愛いなぁ。 「な、なんで?」 僕の言葉を受けてか、リリア嬢は怒りで顔を赤くさせた。 「エドワード様はわたしのことが好きじゃないの? 髪飾りを褒めたり、いじめを庇ってくれたり、学園で私を見ていたりしたじゃない!」 「紛らわしいことをしたのは謝る。あの舞踏会はシンシアの髪飾りを褒めたんだ。いじめだって君の行いが自ら引き起こした。僕はシアにいじめを辞めさせたかった。それに、リリア嬢を僕から誘ったことは1度もない」 言い切ると、リリア嬢は体をプルプルさせた。 「おかしい、わたしは誰からも愛されるヒロインなの、主役なの……なのに、こんなのっておかしい!

お尻の下に固いものが当たったわ? これは何?》 ごめん、シア。好きな子を触っているんだ、男って、そう、なるよな。 「エドワード殿下」 「エドだよ、シア」 困った顔もいいな。 これは癖になりそうだ。 《エド、エドさま……》 「エドって呼んで、シア」 《……ううっ》 「エド様」 呼ばれた瞬間、ぶわっと何かが湧き出た。 シアを好きで、愛してる僕しかいなくなった。 「シア、好きだ」 我慢できず彼女の唇を奪った。シアの瞳がこれほどかってくらい大きく見開かれて、そして微笑んだ。 《エド様と、キ、キスしたわ。……嬉しい》 「私もエド様が好き、大好き」 もう一回キスしようとしたが。 「「はい!! 第39話ゲーム漬けの日々 - 自力で異世界へ!~謎スキルでどん底から這い上がり生きて行きます~(西の果ての ぺろ。) - カクヨム. エドワード殿下、シア、これ以上はアウトです!」」 「お、お兄様⁉︎」 「ハロルド!」 シアが僕を抱きしめようとした手が離れていく、ハロルドーー貴様はいつからそこにいたんだよ。 「まったく、書類の不備で学園に来てみれば……仲がいいのは良い事ですが、くっつき過ぎです。私のシアが汚れます、殿下は汚す気ですか!」 「汚すか!」 「汚れます! エドワード殿下は既に我慢できないところまで、きていますよね」 「なっ……そ、それは、そうだが」 「何処がですか?」 どこって、シアに言えるか! 「いや」 「シンシアは気にしなくて、いいんですよ」 《まさか私が、エド様に何かしてしまったの?》 したにはしたが、これは仕方がない好きなシアと、キスして密着したんだ。 「シア、ここは兄の私に任せて書庫で待っていなさい。一緒に帰りましょう」 《お兄様と一緒!》 「仕事はいいのですか?」 「えぇ、この書類が終われば今日の分は終わっていますからね、エドワード殿下?」 ハロルドの視線が怖い。 「あぁ、終わっているよ」 そう告げると、嬉しそうに書庫に行くシアを見送った。 「エドワード殿下、立てますか?」 「自分で立てる!

(勇気づけられた!)

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水性ニスの商品ラベルには防水効果ありと書いてあるけれど、「水性」と聞くとどうしても水に溶けるんじゃないか?とか油性ニスと比べたら弱いんじゃないか?とか不安になってきますよね。 でも油性ニスは臭気も強いし、キッチン周りなど食品を扱うところでは特に水性を使っていきたいところです。 そこで今回は、水性ニスの防水性能がいったいどれくらいのものなのかリサーチしてみました。 水性ニスに防水性ってあるの??

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