治療 病期によって、手術・化学放射線療法・全身化学療法を選択します。(図2) 病期Ⅰ~Ⅲであれば手術が第一選択です。抗癌剤治療を行った後に手術を行う方法も最近では行われるようになっています。手術の後には、再発を防ぐ目的で補助療法として、抗癌剤治療を行います。周囲の血管や臓器への浸潤、他の臓器への転移などで手術ができない場合は、抗癌剤による全身化学療法が行われます。他の臓器への転移がない場合は、放射線治療を組み合わせた化学放射線療法が行われることもあります。 図2. 膵癌の治療 5. 当科の件数・治療成績 当科では、2017年に90人の膵臓癌の方の診断・治療を行いました。このうち約50名の患者さんが抗がん剤による治療をお受けになりました。 膵臓癌の治療の難しいところは、膵臓が胆管や十二指腸などに近いことから、膵臓癌では腫瘍の圧迫により胆管や十二指腸が閉塞して、黄疸が出たり、食事が通らなくなったりすることがあります。抗がん剤治療を継続するには、こういった合併する症状に適切に対処する必要があります。現在では、お腹を開いて手術をすることなく、内視鏡を用いて胆管や十二指腸にステントという管を入れることによって症状を緩和することができるようになっています。当科では以前から化学療法だけでなく、こういった内視鏡治療を積極的に行っておりますので、安心して治療を受けていただくことができます。 TOP
5%以上の方は糖尿病が強く疑われます。 同時に空腹時血糖も126mg/dL以上と糖尿病型であれば、1回の検査で糖尿病と診断されます。空腹時血糖が126mg/dL未満であっても、HbA1cが6.
眼・耳 視力検査 眼圧検査 眼底検査 聴力検査 消化管 上部消化管X線 上部消化管内視鏡 便潜血 乳腺・婦人科 乳房視触診 マンモグラフイー検査 乳腺超音波検査 子宮頸がん検査 血液検査 尿酸(UA)検査 脂質検査 糖代謝検査 血球系検査 炎症反応 眼・耳 通常は5mの距離で、文字や記号がどこまで見えるかを測定します。 眼球の中は房水という液体によって圧力が保たれており、この圧を眼圧といいます。眼圧が高い場合は高眼圧症、または緑内障の疑いがあり、精密検査が必要です。 瞳孔の奥の眼底をカメラで見ると網膜、血管、視神経が見えます。網膜血管は人体の中で唯一、外から直接見る事ができる血管で、動脈硬化、高血圧、糖尿病などで起こる全身の血管の変化がここに現れます。視神経の状態から、脳圧亢進や緑内障などがわかります。 1000Hz(通常会話程度の音圧)で30dB以下、4000Hz(高い音圧)で40dB以下であれば異常なしです。 呼吸器 %肺活量 年齢・性別・身長から算出した予測肺活量に対するあなたの肺活量で、80. 0%以上が基準範囲です。間質性肺炎や肺線維症などで、肺のふくらみが悪いと低下します。 1秒率 最大に息を吸い込んでから一気に吐き出すとき、最初の1秒間に何%の息を吐き出せるかを調べます。69.
その他の悪性腫瘍 経過観察(C**) (C12・C6・C3等) Cの後に表示された数字の月数を目安にして再検査を受けることをお勧めする判定です。 その間は自覚症状が無ければ特に医療行為は不要です。
黒田基樹/著 2021年3月上旬発売 A5判/並製/166頁 戦国時代の幕開けとなった享徳の乱。関東戦国史を最前線で牽引してきた著者が新たな視点や解釈を用いて、29年の長きにわたり複雑をきわめた戦いの全貌を初めて解き明かします。 年代や戦いの局面による項目分け、見開きを中心とした構成、豊富な図版類など読みやすさも追究。年表としても使える、新事実満載・読み応え十分の内容になっています!
しかし、やはり我慢ならなかった足利成氏は、享徳3年(1455)12月27日、上杉家宰の長尾景仲の留守を狙い上杉憲忠を暗殺します。さらにその一族・長尾実景・憲景父子も殺害してしまいました。 鎌倉公方・足利成氏vs. 関東管領・上杉房顕&房定 憲実が暗殺されたため、弟・ 房顕 が関東管領に就任し、越後守護である従兄弟・ 房定 と共に上野平井城(群馬県藤岡市)に入り、成氏方との戦争状態に突入します。これが享徳の乱の始まりでした。 留守中だった長尾景仲はこれを幕府に報告、成氏討伐を願い出て、幕府もこれに応じ、駿河守護の 今川範忠 を派遣しました。 こうして、幕府&関東管領VS.
2の関東管領の覇権争い。前提として守護領国制が明確に確立していた西国と違い、関東はどうだったのだろうとの疑問が残る。関東管領を誅した鎌倉公方・成氏(4代持氏の子)が起こした争乱の間に、国人層の自立が高まり、戦国大名化が進み、地頭、領家、本家という階級や寺社領での力関係が変わる。肝腎の「応仁の乱の前哨」説は筆者のいうのも一理あろう。だが、相似形であるものの今一つ得心がいかない気もしている。