ボスは咆哮した! 蹂躙を開始する時間だった。 しかし、気になる事がある。 数日前、斥候に出した同胞が気になる情報を持ち帰っていた。 異様な妖気を漂わせた、小さな魔物がいたというのだ。 その魔物の妖気は、ボスである自分を上回っていた・・・と。 そんなハズはない。 ボスは相手にしなかった。 この森には、そんな脅威など感じ取れない。出会う魔物は皆弱かった。 森の中程である現在地まで、抵抗らしき抵抗は受けていない。 一度、ゴブリン十数匹に何体か同胞が殺されたが、それだけである。 高ぶって、勘違いしたのだろう。 そう考え、ボスは視線を前方へと向けた。 前方に、村が見えてきた。 斥候の報告通りの場所にある。 傷付いたゴブリンの後を付けさせ、場所を特定した。この村の戦力は、今は大した事がない。 ボスは狡猾だった。油断はしない。 しかし、見慣れぬモノが、村を覆っていた。 人間の村にあるような・・・それは、柵だった。 村の家々が取り壊され、村を覆う柵が作られている。 そして、前方に開口部。そこに一匹のスライムがいた。 小賢しい。 ボスはそう嗤う。 一ヶ所だけ隙間を造り、大勢で攻め込まれるのを防ぐつもりか! と。 所詮はゴミのような魔物の浅知恵。 あの様な柵など、我らの爪や牙の前には何の役にも立たぬというのに! 我らの力を見せつけてやろう! そう思い、命令を下す。 十数匹の牙狼が、自らの手足の如く柵へと攻撃を開始した。 牙狼族は、群れで一体の魔物となる。 その真価を発揮した、一糸乱れぬ攻撃であった。 それは"思念伝達"による連帯行動。言葉で出すよりも素早く、連携が可能なのである。 最初の一撃で柵は壊されるハズだった。 ゴブリン達が自らの企みを砕かれて狼狽える様を想像していたボスは、咄嗟に驚きの声を上げた。 柵に攻撃を仕掛けた部隊が跳ね返されたのだ! 中には、血飛沫を上げて地面に転がる者もいた。 どういう事だ? ボスは慌てず、様子を伺う。 開口部のスライムは動いていない。 奴が、何かしたのではないのか? その時、配下の一匹が傍に寄り、 (あの者です! オヤジ殿より強大な妖気を発していたのは!) と告げた。 馬鹿な! ゴブリンの巣穴 patch.5 雌堕アップグレードデータ [ぺぺろんちーの] | DLsite 同人 - R18. そう思い、スライムを見る。 平原にたまに生まれる事もある、小さな魔物。 魔物と呼ぶのもおこがましい、卑小な存在である。 それが自分をも超える妖気を持つなど・・・有り得ぬ!
よりたくさんの方に読んでもらえるチャンスがあるという事で、ネット小説大賞にエントリーしてみました!
その時、 「よーし! そこで止まれ。このまま引き返すなら何もしない。さっさと立ち去れ!! ゴブリンはもう十分に強い - pixivコミック. !」 と、スライムが語りかけてきた。 牙狼族のボスは、狡猾で老獪な魔物であった。 長年生き抜いた経験を元に、油断する事なく作戦を立てる。 そして、冷静に実行する胆力を持っていた。 その長年の経験が、その魔物の情報を、自分よりも強者かも知れないという可能性を否定する。 ボスは、この時初めて、致命的な間違いを犯したのだ。 そしてその間違いが、自らの運命を決定づけた。 ウゥル!!! ガルゥウウウウゥ!!! (小賢しい!!! 捻り潰してやる!!!) 開戦である。 ああびっくりした。 いきなり飛び掛って来るとは思わなかった。 話し合いから入る予定だったのに、考えていたセリフが全部すっ飛んでしまった。 本番前の練習は無駄になってしまったようだ。 作業の合間を縫って、練習したというのに…。 俺が最初にした命令は、負傷者の元へ案内させる事だった。 60匹に十数匹の生き残りを加えたところで、作業効率はそんなに変わらない。 しかし、せっかく慕ってくれるというのなら、出来る事はしてやろうと思った。 不潔そうな大き目の建物に、一纏めにされて横たえられていた。 その負傷者を見て思う。 薬草らしきもので一応の治療はしているようだったが…、このまま放置していると死ぬだろう。 思ったよりも傷は深い。爪や牙で引き裂かれたのか、大きく裂けて膿んでいた。 こうなれば大奮発だ。 俺は、手前の一匹を捕食した。そして、体内で回復薬をぶっ掛けてから吐き出す。 村長が何か言いかけていたが無視し、片っ端から負傷者を飲み込み、吐き出していった。 何匹かの治療を終えて振り向いて見ると… 何故か、ゴブリン達が平伏してこちらを覗っていた。 何やってるんだ、こいつら? どうやら、こいつらは俺が蘇生の力で回復させたのだと勘違いしてしまったらしい。 面倒だったので、ペッと回復薬を数個吐き出し、残りの負傷者の傷を癒させた。 これは、回復に時間がかかりそうだった。 出来るだけの治療を終えるとゴブリンに、新たな指令を下す。 次に行ったのが、柵の設置である。 木を切ってきて作るのがいいのだろうけど、そんな時間も余裕もない。 あるもので作るしかないのだ。 躊躇わず、家を壊させ、その素材を流用し柵を設置していく。 この際、村の外周を全て覆うように円を描いて設置させた。 その作業の合間に、ゴブリンの中でも目端の利く弓を装備した者を斥候に出した。 相手が狼なら、鼻が効く。無理をしないように言い含めて彼らを送り出した。 決死の目をしているのが気になるところだが…この命に代えても!
と言い出しそうな雰囲気を出していた。 大げさな奴らである。 俺が村に訪れた翌日の夕方、柵が出来上がった。 俺は仕上げを行う。 そう、蜘蛛の糸で柵の固定を行い、強度を増したのだ。 ついでに、所々に『鋼糸』によるトラップを仕掛けるのも忘れない。 何も知らずに柵に触れると、スパッ! とその身を切り刻まれる事になる。 この戦いが終わったら、回収を忘れずに行わなければならないだろう。 柵は正面に開口部を設けた。 ここに、『粘糸』を張り巡らしたら準備完了である。 斥候が帰ってくるのを待つ。 その頃には、負傷していたゴブリンが回復し、目覚め始めた。 我が身を触り、不思議そうに具合を確かめている。 どうやら、回復薬の効き目はかなりのものであったようだ。 負傷具合から何度も回復薬の投与が必要だと思ったのだが…。 思った以上に効き目が高い。嬉しい誤算であった。 俺たちは、村であった場所の中心に廃材の残りを集め、火を付けた。 キャンプファイヤーのようだが、浮かれていていい場面ではない。 夜通し警戒に当たる必要がある。 俺に睡眠は不要だから、俺が見張ると言ったのだが、 「とんでもない!!! 次代を撃ち抜け!デンゲキ祭りフェア【第2弾】(マンガ)の電子書籍無料試し読みならBOOK☆WALKER. リムル様にそのような事をさせる訳にはまいりませぬ。」 「その通りです! 我々で見張りは行います。リムル様はお休みください!」 そうです! その通り!!! 的な周囲の反応。 気持ちは嬉しいが、こいつらのほうがよっぽど疲れてるだろうに…。 仕方がないので、ローテーションを組んで見張り番以外を休ませた。 真夜中になる手前頃、斥候が帰って来た。 牙狼族が移動を開始した、との事。 傷を負っていたが、全員生きて帰って来た。 不細工で小汚いモンスター。 そう思っていたが、この二日で情が沸いた。 願わくば、誰一人欠ける事なく戦いを終わらせたいものだ。 そう思いながら、仕上げの『粘糸』を、開口部に設置した。 牙狼族の攻撃により、戦端が開かれた。 柵の強度に不安はあったが、牙狼の攻撃程度では壊される事は無かった。 上手くトラップも効果を発揮している様子である。 一安心だ。 一応、 と、声をかけてみた。 あっさりと無視される。 牙狼が一斉に動き出し、四方八方から柵へと攻撃を始めたのだ。 仕方ない。計画通り進めばいいが。 こうなる事を予想し、柵には小さな隙間が設置してある。 矢狭間だ。 その隙間から、下手糞ながらもゴブリン達が弓を射る。 何匹かの牙狼が矢を受けて、悲鳴を上げた。 矢狭間をこじ開けようと仕掛けた部隊もいたが、 ザス!
ログインしてください。 「お気に入り」機能を使うには ログイン(又は無料ユーザー登録) が必要です。 作品をお気に入り登録すると、新しい話が公開された時などに更新情報等をメールで受け取ることができます。 詳しくは【 ログイン/ユーザー登録でできること 】をご覧ください。 ログイン/ユーザー登録 2019/12/26 更新 コミックス第4巻告知(描きおろし) この話を読む 【次回更新予定】未定 ↓作品の更新情報を受取る あらすじ・作品紹介 剣と魔法と魔王と勇者(多数)にその他な世界――。やらたと強いLv. 99(カンスト)ゴブリンのホンワサビと、召喚勇者のアキやら悪魔属のミミットやらが入り乱れる、愉快でちょっぴり残酷なファンタジーコメディ、はじまりはじまり♪ ホンワサビ 最果ての地で魔王バラマに仕えるレベル99のカンストゴブリン。 アキ 異世界から喚ばれた気弱で優しいレア勇者。 グラニテ アキのパーティメンバーで魔法使い。 閉じる バックナンバー 並べ替え ゴブリンはもう十分に強い (1) ※書店により発売日が異なる場合があります。 2017/10/26 発売 ゴブリンはもう十分に強い(2) 2018/07/26 発売 ゴブリンはもう十分に強い(3) 2019/03/27 発売 ゴブリンはもう十分に強い(4) 2019/12/26 発売 ゴブリンはもう十分に強い(5) 2020/10/26 発売 漫画(コミック)購入はこちら ストアを選択 同じレーベルの人気作品 一緒に読まれている作品
ただ、フランはそう言った評価はあまり気にならないようだ。ドワーフの言葉を遮って、ホブゴブリンの死体を目の前にドサッと置いた。 「これ」 「これは、ホブゴブリンか?」 「あっちにも」 「しかも、4匹?」 「すでに、巣穴の外に、ホブゴブリンが出ている段階か!」 どうやら、結構ギリギリの事態らしい。このまま放置しておけば、10日以内に、ゴブリンスタンピード、つまりゴブリンの侵攻が起きるという事だ。 「おっと、すまない。自己紹介がまだだったな。俺はエレベント。アレッサのD級冒険者だ。名前を伺ってもよろしいか?」 「フラン」 「旅の方かな? ここでゴブリンを食い止めてくれたこと、感謝する」 「? 私はアレッサの冒険者」 「む? いや、わしはアレッサに10年以上いるが、お嬢さんを見た記憶がないが……」 これだけ小さくて美少女で、しかも強いフランを、見逃すわけがないという表情だな。エレベントのパーティメンバーらしき、3人の男たちもうなずいている。もう一つの、獣人たちで構成されたパーティも、同様の反応だ。 「登録したのは昨日」 「は?」 「うそ! じゃあ、ランクは?」 「G」 「はぁぁ? これだけ強くて、G? 何の冗談だ!」 「いえ、必ずしもランクと強さは一致しません。エルフなどの中には、森の中で長年修行して、人間界に出てきて冒険者登録をした結果、ランクGなのに、実際はD相当という者もいますから」 「な、なるほど」 「そうだよな~」 「もう、フランさんたら人が悪いんだから!」 ああ、結局そういう結論なんだな。見た目は幼くても、成長の遅い長命種族なら、実は10数年修行をしてきましたという設定が成り立つからな。 『こいつら、勝手に納得したけど、訂正しなくていいのか? きっと、フランのことを、若作りだけど実は年増って思ってるぞ』 (別に) 清々しい程、自己評価が気にならないらしい。残念。こいつらが驚く面が見たかったのに。まあ、説明するのも面倒だし、いいか。 「と、とにかく、クイーンのいる巣穴は、俺たちだけじゃ手に負えない。一旦ギルドに戻ろう!」 「そうだな。悪いんだが、フランさんにも一緒に来てほしいんだがね」 「分かった」 「助かる。じゃあ、戻ろう。事態は一刻を争うからな」 「おう!」 名称:フラン 年齢:12歳 種族:獣人・黒猫族 職業:魔剣士 状態:契約 ステータス レベル:6→12 HP:80→189 MP:71→115 腕力:45→92 体力:34→74 敏捷:46→82 知力:30→50 魔力:36→62 器用:47→63 称号 解体王、回復術師、スキルコレクター、火術師、料理王 〈New〉一騎当千、ゴブリンキラー、殺戮者 フランのステータスはこんな感じだ。ステータスの上りがメチャクチャいい。さらに、称号が3つも!
6 Jan 2016 お問い合わせ内容 過去の賃金台帳や源泉徴収票等を印刷したい場合はどの様な処理が必要ですか? 回答 Cells給与では過去年度分の賃金台帳や源泉徴収票を出力する事が出来ます。 1.事業所を起動し、「ツール」→「過去データ」をクリックします。 2.『データ読込』をクリックし、出力したい処理年を選択して『読込』をクリックします。 3.指定した年度の各種帳票の印刷、及びファイル出力が可能です。 明細データ 支給控除一覧 源泉徴収票 賃金台帳 源泉徴収簿 上記方法にて出力できない場合は、下記の方法をお試しください。 過去年のデータを編集したり、賃金台帳や源泉徴収票等を印刷したりしたい
07. 13 紙で配布する給与明細と、webで管理可能な給与明細は、どのような点が違うのでしょうか。 給与明細の管理方法の違いによって起こるメリットとデメリットを、ご紹介したいと思います。 給与明細を配布する意味 給与明細は、毎月ほぼ全ての会社が発行しています... 源泉徴収票の保管期間に注意しよう 源泉徴収票の保管は、法律によって定められた義務です。定められた保管期間である7年を経過する前に破棄したり、紛失したりしてしまうと行政指導の対象となります。社員の各種申請手続きにも影響が出てしまいます。 紙での管理とデータ管理ではそれぞれのメリット、デメリットがありますので、自社での運用を踏まえ、最適な保管方法の検討をおすすめします。 給与明細から年末調整の申告は従業員のPC・スマホで対応!その他豊富なオプションも i-Compass|クラウド型情報配信ソリューション
結論、再発行は可能です。 【方法】 会社へ依頼してください。 【時間】 郵送を考慮しても1週間ほどで手元に届きます。 【費用】 必要なし 12月は特に経理担当者が忙しい時期なので、手元に来るまで普段よりも時間がかかるかもしれません。 担当者が業務で立て込んでいたり外部に委託している場合は時間がかかることもあります。 「再発行」でおきること 知ってはいるけれど、馴染みのない源泉徴収票。 必要と感じたときに見当たらない場合、以下のような不都合が起きます。 ・再発行できるかどうかわからずに不安になる ・急に必要になったときすぐに入手できない ・郵送でのやり取りで時間がかかる ・再発行する側(会社)も余計な手間が増える 手間ばかり増えるので、誰も喜ばないですよね。 「再発行」の原因とその防止策 源泉徴収票の「再発行」しないといけなくなる原因は・・・ 紛失するから 。 以上。 そう言ってしまいたいところですが、 やはり 紙で渡す(渡されるから) ことが大きな原因となっています。 源泉徴収票が大切な書類だと知っておくことも重要ですが、 必要なときに手に入れることができるようになると「源泉徴収票の紛失」で悩む必要がなくなります。 では、どのようにこの問題を解決するのかというと クラウドツールを使うことで再発行はもちん作成の手間も削減することが可能です! ここでは、人事労務freeeというクラウドツールを簡単にご紹介いたします。 人事労務freeeでは、毎月の給与データをもとに源泉徴収票を作成することが可能です。 さらに、ログイン画面から自分で出力することが可能ですので、紛失することもなくなりますね。 会社の担当者も源泉徴収票を配布する必要がなくなるため業務の効率化を図ることができます。 また、源泉徴収票だけではなく給与支払報告書も作成することができ、宛名ラベルも出力できるので 業務の負担も削減します。 まとめ 一年間でいくら給与等が支払われたのか、いくら所得税を納めたのか、が一目で分かる書類。 必要となるのは・・・ ・確定申告の時。 ・転職時。 ・各種収入を証明しないといけないライフイベントの時。 「再発行」の手間を省くには・・・ クラウドツールを使うこと。 給与ソフトとセットになっているので毎月の給与明細の交付の手間も同時に削減可能です。 経理ペンギン - 経理の基礎知識